注意すべき バッテリーの自然放電に
この間、一年ぶりに使おうとしたパソコンが起動できなくなってしまい、修理に出した。修理業者によると、バッテリーが長い間使用されなかったため充電できずに壊れたと説明された。結局、バッテリーの交換しか方法はなかったが、なんと3万円もかかってしまった。SMART300より高い。
それ以降、長期間バッテリーを使用しないと劣化のリスクが高いことを学んだ。また、バッテリーの状態を定期的にチェックする必要性にも気づきた。
ポータブル電源のリチウムイオンバッテリーも同様の問題がある。
防災グッズとしてポータブル電源を購入する方が多くいらっしゃると思いうが、満充電状態で放置しておいて、緊急時に使用するという考え方もいるでしょう。しかしながら、リチウムイオンバッテリーは自己(自然)放電という現象が起こている。時間の経過とともに蓄えられていた電気の量が少しずつ減少していくのである。その減り方は1ヶ月で1~5%程度となっている。緊急時になったときには余裕をもってポータブル電源を使用するつもりだが、電量がまさかゼロになってしまうのは、別の残念な事である。
通常、リチウムイオンバッテリーの経時劣化を防ぐためには、バッテリーの電量を約40%程度に保つことが最適とされている。定期的に充電しながら、電池の容量を「定格の40%から85%程度」に保つことが望ましいとされ、バッテリーの寿命を延ばす助けとなるでしょう。リチウムイオン電池は「100%の満充電」状態や「0%の電池切れ状態」で長期間放置すると劣化が加速する。充電残量が40%の状態で保管すると、保管中に0%になってしまい、いざというときに使えなくなる可能性がある。自己放電も考慮に入れると、バッテリーを長期間放置すると60%~80%程度の電量を保持する方が良いと考えられる。
全く充電せずに長期間おいておくことは推奨できないが、数カ月に一度の防災備蓄の見直しタイミング等で充電する方がいいと思う。電源オンするとディスプレイに残容量がでるので、定期的に確認するほうがおすすめである。これも電池の寿命を伸ばせる方法である。三ヶ月ごとに一回充放電リサイクルのがベストチョイスだと思う。